レザージャケットの脱色の修正
最近は、レザージャケットの修正が多い。
バッグ等は、修正出来るお店も増えてきたようだが、
ある程度設備の必要な、レザージャケットやムートンコートは、
ちょっと敷居が高いのかもしれない。
今回は、あるミュージシャンのレザージャケット。
部屋に置いておいたら、肩部分から腕部分にかけて
脱色してしまったというケース。
蛍光灯にも紫外線が含まれており、室内でも脱色する事がある。
レザージャケット3着が、脱色。
修正の依頼を受けるが、この色は難しい。
顔料の赤は、黒っぽくなる事があり、鮮やかな赤を再現するのは
とても難しい。
光の加減で、右がピンクのように見えますが、
脱色部分のみ、色を入れています。
before after
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かなり苦戦をしたが、何とか元に戻せたと思う。
色が抜けた箇所にのみ、色を入れていく作業で修正をしました。
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バッグの染み抜きクリーニング
これは去年のクリスマス前に修正したバッグだ。
お客様は女性で、ほとんど諦めた口調で僕に話した。
「もう駄目ですよね・・・?」
話を聞くと、床に除湿剤がこぼれており
その上にバッグを放置してしまったらしい。
バッグの革部分は見事に水を吸い、変色してしまったという事。
バッグを見た瞬間、「ああ、何とかなりそうだな」とは思った。
しかし、あまりにもクッキリと水キワが付いており消せるかどうか不安はあった。
部分的にテストが必要なので、時間をくださいとお客様に言う。
お客様は、黙ったままだ。
数秒時間を置いて、お客様は「クリスマスまでに出来ませんか?」そう言った。
僕はピンと来た。
クリスマスのデートに持って行きたいのだ。
ここで断っては、道産子の恥。
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そして、彼氏と一緒に取りに来ました。
喜ばれて、良かった〜。
ドキドキする事なんか最近無い。
クリスマスでドキドキするには、娘二人へのプレゼント。
あと、嫁のプレゼント値段(笑)
ちなみに、夜も違う意味で怖いです(笑)
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革バッグに付着したヘアカラーの染み抜き
今回の依頼は、革バッグに付着したヘアカラーの染み抜きだ。
「とても気に入っているバッグです」
お客様の気持ちは判る。
物の価値というのは、価格と比例しない。
革製品に、ヘアカラー。
かなり難しい部類にはなる。
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ヘアカラーのシミを抜くと、地色も落ちてしまう。
なので、もう一度バッグと同じ色を作りエアピースで吹きつけ修正する。
同じ色が作れないと、修正は難しい。
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クリーニング店で落ちないシミは 【染み抜き化学研究所】
ムートンの染み抜きクリーニング
最近では、ムートンの依頼が本当に増えた。
油染みであれば、ドライクリーニングでも落とせる可能性はあるが
コーヒー等の水溶性の汚れなどは、ドライクリーニングでは難しい。
今回の汚れは、水溶性と油溶性の混合物。
お客様がクリーニングでは、まず落ちないと判断し
当店に依頼してきた。
たしかに、部分的にテストをしてみるとクリーニングでは難しい。
シミと一緒に、ムートンの地色も抜き
最後に紫色の染料を入れて直す方法になる。
before after
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クリーニング店で落ちないシミは 【染み抜き化学研究所】
ムートンみ付着したインクの染み抜き
「ムートンにインクが付いたら、もう落ちないんですか?」
クリーニング店で断られ、大抵の場合は諦めてしまいます。
もちろん、修正出来ないケースもありますが
革製品の色修正が出来れば、かなりの高確率でムートンは修正が出来ます。
今回は、インクが付着しています。
有機溶剤を使用して、インクを抜くのですが
インクと一緒に、ムートンの地色も抜けてしまうのです。
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抜けた地色を戻す技術。
それが無ければ、修正は難しいですね。
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クリーニング店で落ちないシミは 【染み抜き化学研究所】
革ジャケットに付着したコーヒーの染み抜き
買ったばかりの革ジャケットに、コーヒーをこぼしてしまったら・・・。
それもやっと買った高級な物だったら・・・。
しかもダメージ加工がしてあり、ムラ感のあるジャケットだったら・・・。
このケースは、通常のクリーニングでは厳しい。
お客様はそう思い、当店へ電話をくれました。
お客様 「何とかなりますかね?」
僕 「修正出来そうなんですが、やはり見てみないと何とも・・・」
お客様 「そうですか・・・。でも大丈夫そうですよね?」
僕 「いや、見てみないと何とも・・・。」
そんな会話が続きました。不安が伝わってきます。
「何とかして!」
そう言いたいお客様の気持ちが。
でも理不尽な事を言っても仕方が無い。そんな気持ちも伝わってきます。
これは何とかしなければ!
毎度のことですが、いつもそう思います。
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いや〜、何とかなって良かったでした!
やっぱり駄目でした・・・。とは言いたくなかったんです。
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クリーニング店で落ちないシミは 【染み抜き化学研究所】
革ジャケットの変色
昼過ぎに一本の電話が鳴った。
男性のお客様で「皮ジャケットの変色って直りますか?」
正直、この手の質問にはとても答えずらい。
病気の診断が電話で出来ないように、染み抜きの診断も診察という
工程がとても大切になるからだ。
ただ、病状が軽いか重いかという判断はつく。
このケースは、とても病状が重いと判断。
しかし、当店では皮革製品の染色が出来るので治せると判断。
宅配便で送ってもらう事にした。
お客様は、
「昔から探していたもので、やっと見つけたのにこの状態なんです・・・」
と、何とか修正をしてほしいと、僕に訴える。
気持ちは判る。何とかしなければならない。
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状態は、脇部分の変色だ。汗によって変色を起こしている。
ただ、このケースは大得意。
革ジャケットと同じ色を作り、変色部分にエアピースで吹きつけ修正する。
同じ色が作れないと、全体的に染色しなければならず
全体的なイメージや風合いが変化してしまう。
部分的に修正出来るというのは、かなり大きな要素だ。
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クリーニング店で落ちないシミは 【染み抜き化学研究所】
靴に付着したヘアカラーの染み抜き
今回の依頼は、美容師さんから。
「買ったばかりの靴なのですが、作業中にヘアカラーを落してしまい・・・」
とりあえず、靴を預かり拝見した。
柔らかい感じの靴なのだが、完全にヘアカラーが芯等している。
革にココまで芯等してしまったら、染み抜きという作業では修復は難しい。
治す方法としては、全く同じ色を作り
シミの部分にエアピースで吹き、隠蔽する事だ。
多くの業者は、全く同じ色を作る事が出来ないので
似た色で全体を染めてしまう。
そうすると、元の風合いや色が変わり全く別物になってしまうんです。
この革の色や風合いが気に入って、お客様は買われたんですよね・・・。
なので、このままで修正をしたい!
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