コーヒーの染み抜き
革ジャケットに付着したコーヒーの染み抜き
買ったばかりの革ジャケットに、コーヒーをこぼしてしまったら・・・。
それもやっと買った高級な物だったら・・・。
しかもダメージ加工がしてあり、ムラ感のあるジャケットだったら・・・。
このケースは、通常のクリーニングでは厳しい。
お客様はそう思い、当店へ電話をくれました。
お客様 「何とかなりますかね?」
僕 「修正出来そうなんですが、やはり見てみないと何とも・・・」
お客様 「そうですか・・・。でも大丈夫そうですよね?」
僕 「いや、見てみないと何とも・・・。」
そんな会話が続きました。不安が伝わってきます。
「何とかして!」
そう言いたいお客様の気持ちが。
でも理不尽な事を言っても仕方が無い。そんな気持ちも伝わってきます。
これは何とかしなければ!
毎度のことですが、いつもそう思います。
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いや〜、何とかなって良かったでした!
やっぱり駄目でした・・・。とは言いたくなかったんです。
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クリーニング店で落ちないシミは 【染み抜き化学研究所】
コーヒーの染み抜き
コーヒーは、飲む人は毎日何杯も飲みます。
以前は、コーヒーメーカーで入れていたんですが
1人だとむなしいんで止めました(涙)
水を使えば取れるんです。水洗いですね。
いきなりドライクリーニングして、プレスして
「これ以上はシミが取れません」とカードを付けてきます。
店員によっては、その状況により「もう一度再洗いしてみますね。」
と言ってくれるかもしれません。
※紅茶や醤油、汗ジミなんかも水溶性です。
なので、油(ドライ溶剤)では、ほとんど落ちません。
ドライソープ(ドライ用の洗剤)の中に水溶性の汚れ
を落とす成分が多少入っていますが、ほとんど落ちません。
「ドライでは落ちませんので、染み抜きか水洗いが必要ですね。」
って、店員が言わなければいけません。
カードが貼ってあったコートです。
大丈夫ですよ!キレイになりますよ!
春の衣替えの時期は、通常の2倍〜3倍の売上です。
ハッキリ言って、まともな状態ではありません。
お客様にとっては、大切な一着なのですが、
クリーニング店にとっては、何万点の中の1点になることがあります。
コーヒーの染み抜き
「クリーニングでは落とせないと思ったので、もってきました。」
かなり若いお客様からの依頼。
バーバリーのポロシャツという事で、一張羅だろうな。
僕は勝手にそう解釈した。
コーヒーのシミは、とても多い。
それだけコーヒーは国民的な飲み物だという事。
コーヒーのシミは、水溶性に分類される。
そのほかに、お酒のシミやワインもそうだ。
水溶性とは、水に溶けるシミ。
なので、ドライクリーニングではまず落ちない。
ドライクリーニングとは、石油等の揮発性溶剤で洗う。
いわゆる油を良く落としてくれるクリーニング。
なので、水溶性の汚れにはめっぽう弱い。
汗をかいて、ドライクリーニング。
これは、ほとんど意味が無い。
だから、翌年、汗が酸化して黄ばみになるんです。
今回は、付いて間もないという事
しかし、コーヒーの色素は強い!
水溶性処理の後、漂白処理をしてキレイになりました。
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