不明なシミ
バッグの染み抜きクリーニング
これは去年のクリスマス前に修正したバッグだ。
お客様は女性で、ほとんど諦めた口調で僕に話した。
「もう駄目ですよね・・・?」
話を聞くと、床に除湿剤がこぼれており
その上にバッグを放置してしまったらしい。
バッグの革部分は見事に水を吸い、変色してしまったという事。
バッグを見た瞬間、「ああ、何とかなりそうだな」とは思った。
しかし、あまりにもクッキリと水キワが付いており消せるかどうか不安はあった。
部分的にテストが必要なので、時間をくださいとお客様に言う。
お客様は、黙ったままだ。
数秒時間を置いて、お客様は「クリスマスまでに出来ませんか?」そう言った。
僕はピンと来た。
クリスマスのデートに持って行きたいのだ。
ここで断っては、道産子の恥。
クリックすると大きいサイズで表示されます
そして、彼氏と一緒に取りに来ました。
喜ばれて、良かった〜。
ドキドキする事なんか最近無い。
クリスマスでドキドキするには、娘二人へのプレゼント。
あと、嫁のプレゼント値段(笑)
ちなみに、夜も違う意味で怖いです(笑)
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染み抜きと先入観
色々聞いた所、素材は綿のようだ。
こういう事は良くあって、「これ、コーヒーのシミなんだけど」と言われて、実は血液だったり。
お客様も間違う事もあるし、勘違いもする。こう考えている。
ボンド系は通常、油性処理だ。溶解力の強い薬品を使用し、除去していく。
しかも、今回のように全く取れない事はまず無い。
「お金は貰えないが、この染みは抜いておこう。」
この染みは水溶性のシミだった。しかも果物のシミのようだ。
ボンドは、水溶性処理は基本的にしない。僕はボンドだと100%思い、水溶性処理、漂白はしなかった。
汁が付いたのでは無く、潰れて実ごと付いたのだと想像される。
さらに、ドライクリーニングされプレスされカチカチに固まったのだろう。
シミを抜いた所がキレイ(白っぽく)になっている。
ドライクリーニングでは、汚れは取りきれないので、くすんでくるからです。
なので、水を使いシミヌキをすると、そこだけキレイになり色が変わるのです。
マッキントッシュクリーニング、染み抜き
今回のマッキントッシュは
いつも当店を利用してくれるお客様からの依頼だ。
「マッキントッシュにシミを付けてしまった。何とかなります?」
けど、表情は「大丈夫なんだろ!」である(笑)
まあ、当店を使ってくれているお客様は時間と共にそんな風に変わっていく。
シミを見てみると、食べこぼしだと思う。
それも、でんぷん質に思える。
「まあ、大丈夫そうですね。」
僕もニコッと返答する。
マッキントッシュで怖いのは、シミの下が脱色している事が多々ある。
色堅牢度は強くなく、摩擦なんかでも脱色する。
確かに、紺色なので襟元の白いシミは目立つ。
クリーニングは今回は必要ないと感じた。
なので、部分的な染み抜きで処理。
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ビンテージジャケットの染み抜き
僕の考えは、ビンテージ=古い。
この仕事をするようになって、ビンテージと聞くと恐怖する(笑)
このジャケットは、1950年ぐらいのLEEのGジャンです。
全体的にシミがあり、もちろん何のシミかは判らない。
しかも、後ろにはプリント付き。
「はぁ〜」とため息が出るぐらいの重病患者ですね。
しかも、40万ぐらいの価値があるとか・・・・。
出来れば、触れたくない部類です(笑)
しかし、期待に応えるのが染み抜き屋としての生き方!
リスクの了承も貰い、あとは作業するだけです。
シミの形や、シミの付いている位置から血液のシミと判断。
酵素を使い、血液を分解して漂白処理でシミを抜く。
もちろん、キナリなので地色も真っ白に抜けます。
抜けた箇所に色を入れて、判らなくする。
本当に、大変な作業です。
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